今回は、中庭のような空間で、家にいながらアウトドアを楽しめるロジアについてご紹介します。

ロジアのある家では、具体的にどんな楽しみ方ができるのでしょうか。

ここでは、ロジアの概念を解説するとともに、その特徴やアウトドア空間としての楽しみ方などを紹介します。

ロジアとは？

ロジア＝半屋外空間を指します。

お庭のスペースではあるものの、外からの視線が気にならないといった特徴があります。

ロジアは、一般的な家の庭に外壁材で箱型に囲んで設け、隣家や道路などからの視界を遮りつつ日当たりや通風、そしてプライバシーを確保できる点が特徴です。

自宅の庭にプライベートなアウトドア空間を造れるため、部屋着のままで庭に出て日向ぼっこをしたり、バーベキューやプールを楽しんだりと、さまざまな活用ができます。

このように、屋外にいるのにリビングにいるのと変わらない「くつろぎ」を感じられ、また家のなかではできない楽しみ方ができるプライベートガーデンとして、ロジアを採用する家が増えています。

ロジアのある家のメリット

ロジアを設けた家は、日常生活にゆとりを感じやすくなることが大きなメリットと言えます。

具体的には、次のようなメリットがあります。

プライベートガーデンがつくれる

都市部で家を建てるとき、広々とした土地を確保しにくかったり、隣家や道路との距離が近かったりと、プライバシーを確保するのに何らかの工夫が必要になります。

ロジアは、喧噪とした都市部でもプライベートな空間を確保でき、ゆとりある暮らしを実現しやすい点が、メリットの一つです。

外の視線を気にせずに過ごせますから、子どもやペットを安心して遊ばせることができますし、洗濯物を干す場合でも近所の目を気にすることはありません。

家にいながらアウトドアを楽しめる

プライベート空間を外に造れるため、家にいながらアウトドアを楽しめることも、ロジアの魅力の一つです。

バーベキューやプール、オープンカフェ、ヨガ、筋トレなども、近隣の視線を気にすることなく行えます。

「家の中ではできないこと」「外でやると視線が気になること」が、ロジアがあれば実現しやすくなるのです。

リビングを併設すれば開放的な空間を造りやすい

ロジアは、リビングに併設させる家が多く見られ、「第二のリビング」として活用される方もいらっしゃいます。

リビングに併設すれば、室内も外から見えにくくなり、カーテンを閉めなくても過ごせるといった特徴もあります。

また、リビングと床の高さをあわせることで、広々とした開放的な空間を創出でき、生活にゆとりが生まれることも、ロジアを設けるメリットでしょう。

家の方角によっては、夏の強い西日を遮ることも可能です。

採光や通風を確保しやすい

ロジアが外の視界を遮るため、リビングに大きな窓など大開口を設置することも可能です。

先ほど述べたように、リビングにも採光の工夫をすることで、室内をより明るく開放的な空間にできます。

また、風通しも考慮して設計することで換気がしやすいことも特徴です。

周りが壁に囲まれているため、湿気がこもりやすいというイメージもありますが、壁の素材やデザインなどを工夫すれば通風を確保でき、湿気がこもるのを防げます。

窓を開ける時間が長くなれば、室内にも新鮮な空気を取り入れやすくなるでしょう。

ロジアのある家は、室内と外とのつながりが生まれ、快適性の高い暮らしを実現しやすくなります。

土地を有効活用しやすい

ロジアは壁に囲まれた空間ですが、屋根はありません。

このため、法律上は建ぺい率や容積率には含まれない空間です。

都市部の限られた敷地においてデッドスペースを生じさせず、土地を有効活用できるという点でもメリットと言えるでしょう。

ロジアを検討するときの注意点

ロジアのある家は、建物の形状が複雑になりやすく、建築コストが増える可能性があります。

また、メンテナンス費用が増えることが考えられます。

庭に開放したウッドデッキを設ける場合と比べて、ロジアは壁がある分、メンテナンス費もかかりやすいです。

「ロジアのある暮らし」の一例を紹介

ロジアの使い方は、人それぞれ。第二のリビングとして活用してもよし。

アウトドア気分を楽しめる使い方もよし。

さまざまな活用法で、生活に弾みがつきます。

ここで、ロジアのある暮らしの一例を紹介しましょう。

家でバーベキューを楽しめる！

一般的な都市部の住宅街でバーベキューは、近隣の目が気になってなかなかできないものです。

壁に覆われたロジアがあれば、周囲の目を気にせずバーベキューを楽しめるようになるでしょう。

また、一般的な庭でバーベキューをするときは、LDKから食材や飲み物を運んだり後片付けをしたりするときに、室内と外の出入りが面倒です。

LDKとフラットにつながったロジアであれば出入りがしやすいので、準備も片づけも楽です。

遠出をしなくても気兼ねなく過ごせるプライベート空間で、バーベキューを楽しみましょう。

子どもも大人もプール遊び！

暑い夏の日は、ロジアにビニールプールを設置して、子どもやペットと一緒に水遊びを楽しめます。

床面がタイル張りなら、水が飛び散っても身体が汚れる心配がありません。

水遊び後の片付けも簡単です。

子どもだけでなく、大人も水着で楽しめるのもロジアの魅力です。

プールの横にデッキチェアを設けて日光浴を楽しむのも一手。

日差しの強い日は、オーニングで日光を遮れば、快適な空間になるでしょう。

オープンカフェでリラックスできる時間を

「休日の昼下がりはオープンテラスで、ゆっくり時間を過ごしたい」と庭やベランダを設けても、なかなかできないのが都市部の住宅事情。

ロジアがある家なら、近隣の目線を気にすることなく、自宅の庭でオープンカフェを楽しめます。

天気の良い日は、テーブルやチェアを外に出してティータイム。

読書をしたり、うたた寝をしたりと優雅なひとときを過ごせそうです。

リビングとフラットにつながった空間なら、準備も片づけも楽。第二のダイニングスペースとしても活用できるでしょう。

観葉植物や家庭菜園など緑豊かな空間に！

ロジアは、日当たりや風通しの良い空間ですから、植物を育てる庭としても活用できます。

観葉植物を設置すれば、リゾートのオープンカフェのような雰囲気も楽しめそうです。

また、プランターを置いて家庭菜園を楽しむのも一手です。

料理にちょっとだけ使いたいハーブを育てれば、わざわざスーパーまで買いに行かなくても新鮮な食材を採取できますし、買っても余ることが多い家庭であれば食材を無駄にせずに済みます。

子どもの食育にも良いかもしれません。

青空の下でスポーツを楽しむ

ちょっとしたスポーツも、ロジアなら気にせず楽しめます。

たとえば「ヨガ」。

青空の下で外の空気をいっぱい吸い込みながら、心も身体もリラックスできるでしょう。

ちょっと恥ずかしいポーズでも、外からは見えないので、気兼ねなく続けられます。

また「筋トレ」も、室内でやるより思いっきり体を動かせるので、効果が期待できそうです。

運動不足が気になる方や、ダイエットをしていることを周囲に知られたくない方にも、ロジアがトレーニングジムになるでしょう。

ドックランなどペットの遊び場に

愛犬を飼っている方なら、ロジアをドッグランにしてはいかがでしょう。

家の中でも愛犬の運動ができるため、ストレス解消にもなります。

また、壁に囲まれた空間なので、愛犬が道路に飛び出すといった心配も不要です。

DIYの作業スペースに

日曜大工が趣味の方にも、ロジアが作業スペースとして重宝しそうです。

家のなかで作業をすると、音がうるさかったり掃除が大変になったりしますが、屋外にあるロジアなら気にすることなく作業がはかどるでしょう。

ロジアのある住まいの実例は、こちらで紹介しています。

＞ロジアギャラリー

まとめ

都市部の住宅地では、庭を設けても有効に活用できず、デッドスペース化している家が少なくありません。

そうした土地でもロジアがあれば、趣味や遊びの場として有効活用ができるようになり、生活に潤いを与えることにもつながるでしょう。

好きなことを楽しむ空間として、ロジアも検討してはいかがでしょうか。

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