住宅ローンって何があるの?
住宅を建てる際、多くの方はおそらく、住宅ローンの利用を考えておられると思います。住宅ローンにも幾つかの種類があり、それぞれ特徴があります。
まずは、住宅ローンにはどのような種類があるのか知っておきましょう。
■民間の住宅ローンについて
民間の住宅ローンとは、主に民間銀行が預金者向けに提案している住宅ローンの融資サービスのことです。
実際には、銀行ごとにサービスは異なっています。一人でも多くの人に自社の住宅ローンを利用してもらおうと、特色のあるサービスを打ち出している銀行も少なくありません。
各銀行で金利を割り引くサービスや、住宅ローンに申し込むと提携先サービスがお得に利用できるキャンペーンを行うなど、いろいろな特色を出して利用者を増やそうとしています。
■公的な住宅ローンについて
公的な住宅ローンというと、住宅金融支援機構が提供するもの、各自治体が個別に実施するものに分かれます。
住宅金融支援機構が提供する住宅ローンは、「財形融資」と呼ばれるものです。
これは勤め先などで財形貯蓄を50万円以上行っている人だけが受けられる融資で、融資額は最高で4000万円まで。財形貯蓄の残高の10倍まで融資を受けることができます。
自治体が提供する住宅ローンは、何か定められた形式があるわけではなく、実際には各自治体が各々の判断で行っているのが実情です。
ですから、まずは支援を受けたい自治体が融資を行っているかどうか調べてみましょう。
中には融資を行っていない自治体もありますが、そのときは自治体からの支援は期待できないので、ほかの方法を考えましょう。
■フラット35について
ここまで、民間のものと公的なもの、それぞれの住宅ローンをご紹介してきましたが、両者の中間ともいえるようなサービスもあります。
それが「フラット35」と呼ばれる住宅ローンです。
フラット35は、住宅金融支援機構と民間銀行が協力して住宅購入者に融資を行うものです。
フラット35の特徴は、なんといっても「融資期間中、金利が変動しないこと」。フラット35の名前の由来は、融資期間が最長35年であるからですが、言い換えると最長で35年間、固定金利で融資を受けられるという意味です。
フラット35は全国の民間銀行が窓口になっており、金利や融資率、返済期間は窓口銀行ごとに異なります。また、返済期間が最大20年の「フラット20」、借り入れから5年(もしくは10年)フラット35の金利が安くなる「フラット35s」といった、関連するプランもあるので、一度詳しく調べてみるといいでしょう。
■まとめ
住宅ローンは、民間のもの、公的なもの、そして公的機関と民間銀行が協力して行うものの3種類あります。
民間のものはサービスこそ多彩ですが、金利が変動する場合があり、公的なものは条件によっては利用できない場合があることがわかりました。「公的期間+民間」のフラット35は、窓口銀行によりサービス内容が異なるため申し込みの際は注意が必要です。
ご不明点などがございましたら、お気軽にご相談下さい。
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