進め!ユニバーサルデザイン!!!
■ユニバーサルデザインとは何か。
私たちが暮らすこの地球上には、さまざまな人たちが暮らしています。
男の人、女の人、子ども、お年寄り……。
もっともっと細かく思い出せば、
からだの大きい人、小さい人、力の強い人、弱い人、右利きの人、左利きの人などなど……ひとりひとりが、まったくちがう独自の個性を持っています。
この地球に暮らす人たちであれば、誰ひとり不自由に感じることのない状態がデザインされていることを”ユニバーサルデザイン”と呼ぶのだと思います。
“ユニバーサルデザイン”は”バリアフリー”とも呼ばれたりします。
バリア=”障害物・障壁邪” フリー=”自由になる”
身体の不自由な障がいを持つ人が不自由なく、暮らせることを意味します。
私たちのように、家づくり業界にあてはめて言うならば、
使う人の年齢、性別、能力(のうりょく)、経験(けいけん)などの違いに関係なく、
皆が同じように暮らすことができる家を作っていこうということです。
これが「ユニバーサルデザイン」なのです。
■なぜ”ユニバーサルデザイン”が必要なのか。
日本は深刻な高齢化社会へと差し掛かっています。
世界と比較しても、
日本のそのスピードは群を抜いているそうです。
(出典)総務省「ICT超高齢社会構想会議報告書」(国際連合”World Population Prospects:The 2012 Revision”より)
今後、日本の総人口は出生率の減少と比例して、下がり続けます。
しかし医学の進歩で平均寿命は伸びるとされています。
ここに興味深い図がありました。
これから30年後には、
若い世代1人が高齢者1人を支えなければならない時代が来ているのです。
今から私たちは、自分の身体が不自由になったときに、
なるべく自立した暮らしをできるように準備をしておかないとならない。
そういう時代に生きていることに向き合わないとなりません。
■ユニバーサルデザインとは具体的にどんな”デザイン”?
1985年にアメリカの建築家で製品デザイナーのロナルド・メイスが発表したユニバーサルデザインの考え方には、7つの原則があります。
これを「ユニバーサルデザインの7原則」といいます。
この原則は、どんなものを作るべきか…ということを決める際に、とても役立ちます。
その7原則は、
(1)だれにでも公平に利用できること。
(2)使う上で自由度が高いこと。
(3)使い方が簡単ですぐわかること。
(4)必要な情報がすぐに理解できること。
(5)うっかりミスが危険につながらないデザインであること。
(6)無理な姿勢を取ることなく、少ない力でも楽に使用できること。
(7)近づいたり利用したりするための空間と大きさを確保すること。
当社を購入していただくお客様にも
さまざまな方がいらっしゃいます。
子育て中のお母さん、小さいお子さま、お年寄り……
設計のときに、施工のときに、
「どんな人が使うのかな?」
「これがあったら便利なんじゃないかな?」
「ここがこうだったらもっと良いんじゃないかな?」
そんな意見をスタッフと交わしながら、
同じ屋根の下に暮らす人々がみんな自由に、安心して暮らせる家をめざしています。
次回は、住まいにユニバーサルデザインあれこれをご紹介したいと思います。
この記事を書いた人
この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます。