冬は畳がふんわり、あたたかい。畳をもっと好きになる話。
一段と冷え込みが厳しくなるこの季節。
そんなとき私は冷たいフローリングの床よりも
ぬくもりを感じる畳が恋しくなります。
やっぱり畳に、コタツと蜜柑ですね。
畳って、夏は涼しくて、冬は暖かさを感じさせてくれる
優れモノですが、それ以外の効果もたくさんあるんです。
今日はそれをぜひご紹介しましょう。
1、高い断熱性と保温性
5センチほどの厚さの畳床にはその材質に空気がしっかり詰まっています。空気は熱を伝えにくいという性質があります。つまり畳は冷たい空気をシャットアウトし、たくわえた熱を逃さない羽毛布団と全く同じ。だから冬は暖かく、夏は心地よい涼感を感じさせてくれるのです。
2、優れた吸放湿性で高温多湿な日本にぴったり
夏は涼しく、冬は暖かいという畳の利点を生み出しているのは、畳表のい草と畳床。い草がスポンジとなって湿気を吸収し、畳床の中の空気が湿気を放出しながら、効率的に呼吸しているわけです。畳一帖分の自然吸湿能力は約500ml。ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材なのです。
3、適度な弾力性と、自然の色
畳の表面(畳表)のい草がスポンジ状の構造で空気をたくわえ、ふかふかした感触を生み出しています。畳床にも空気はたっぷり。こうした空気がクッションとなり、寝転べば心地よく、転んだ時でも衝撃を和らげてくれるのです。また畳の色は人間の皮膚に近い自然色。畳は安らぎの触感と視覚を与えてくれます。
4、リラックス効果と空気を浄化
畳のすがすがしく懐かしい香りはい草によるものですが、い草の香りには鎮静効果があります。また東大工学部の研究によって、い草が人体にあまりよくない二酸化窒素を吸着する働きがあることが分かりました。畳は空気を浄化しながら、私たちに森林浴と同じようなリラックス効果をもたらしてくれるのです。
5、吸音・遮音効果があり、足音も気になりません
畳の部屋は他の部屋に比べて、静けさを感じます。これは視覚的に「落ち着き」を感じるからだけではなく、実際に畳床の空気が余計な音を吸収してしまうから。衝撃を弱くする弾力性に加え、この吸音効果があるから、畳の部屋はいつも静かで、少々乱暴に歩いてもその震動や足音が弱まるのです。
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これほどの恩恵が畳にあるんです。
やはり一家に一部屋は畳の空間を取り入れたいですね。
ではどんな畳があるのでしょう?
畳には「縁なし」と「縁あり」があります。
縁は「へり」と読みます。
縁とは、畳表の摩耗を防ぐために、また畳を敷き合わせる際にできやすい
隙間をしめる役割を持っています。模様や色によって身分を表す時代もありましたが、
いまはその選択肢は自由ですし、豊富なバリエーションがあります。
1.縁付き畳
最も一般的な畳。畳床に畳表、畳縁を使用して製造されます。
使う部材の組み合わせによって何種類もの畳があります。
その昔、縁付き畳は貴族のみが使えるものであり、天皇繧繝(うんげん)縁、親王や大臣は大紋の高麗縁、公卿は小紋の高麗縁、僧侶や四位・五位は紫縁、六位は黄縁などと決められていました。
2.縁なし畳
名前の通り畳縁を使わないで畳表を付けた畳。
縁がないため畳表の強度が必要なことから、琉球畳表や目積表などの通常と違った畳表が使われます。加工が難しく、縁付き畳が半機械化されているのに対し、職人の手作業で製造している場合がほとんどです。昔は畳縁が付けられなかった庶民の畳でしたが、現在では材料技術の面でコストダウンが難しく、少し高価になるそうですよ。
?人気の琉球畳?
もともとは沖縄地方で栽培されていた、カヤツリグサ科の「七島イ」(しちとうい)という植物を使用した畳のことを琉球畳と呼んでいたそうですが。最近では、畳表に使用されている素材に関係なく(一般的なイグサや化学素材等)、半畳サイズ(正方形)で縁無し畳を、琉球畳というケースがほとんどだそうです。
最近の日本の住宅は
現代風のモダンな設計が多く、洋間が多いのが特徴です。
ですので、その洋間との相性がよく、
デザイン性の高い琉球畳を当社では多く取り入れています。
襖の壁紙なども個性的にアレンジすることにより、
畳の効果はそのままに、デザイン性を重視するお客様にも
大変喜ばれています。
それでは当社が展開する畳スペースを
ご紹介します。
ぜひその点も注目してみてくださいね♪
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